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ニッケイ新聞 2008年6月6日付け

 今月二十一日にサンボードロモで行なわれる百周年のサンパウロ市式典。入場申し込みは先月末で締め切ったが、希望者数の実数がいまひとつ定まらない。色々なイベントの来賓として出席するのに忙しい松尾治〃執行〃委員長によれば、二万人。某日系メディアは三万人と書いているが、内部関係者によれば、実際は一万一千人で協会幹部に外部には二万人と広報することを指示された、との情報もある。さあさあ、どうなりますやら。開けてビックリ何とやら、である。
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 ゴジラがブラジルで〃再生〃されている。サンパウロ州タウバテのSESCで行なわれる日本文化展示「Tokyogaqui」(二十一~二十九日)の一環として、日本庭園横に身長八メートル、尻尾が十メートルのゴジラが、なんとペットボトルを一万五千本組み合わせて作られている。しかも、特撮アニメファンが多いブラジルだけに一九五四年映画のオリジナル版デザインというところに、作者アザエル・ダ・シルバさんのこだわりが感じられる。水爆実験による突然変異で生まれたゴジラが、日本文化の先兵として環境大国ブラジルでペットボトルでリサイクルされたとは、かなりひねりが効いたアートか?
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 移民史料館にある笠戸丸の模型は、原寸の約百分の一サイズ。クリチーバ市在住の山村泰夫さんが製作している模型は八十分の一と、若干大きく、塗装や部品の取り付けも細部にわたり丁寧に仕上げられている。なお、加工が難しい舷側部の材料は、近隣のブラジル人家具職人が無償で手伝ってくれたそう。「ありがたいかぎり」と山村さんも感謝。