ニッケイ新聞 2008年6月10日付け
サンパウロ市ブタンタン地区で六日朝、出産間際の婦人搬送のために先導を求められた婦人警官は、パトカーで運ぶことにしたが、妊婦が乗り込んだところで破水し、パトカー内での出産となった。婦人警官の介助で出産した母親と胎児はすぐに病院に運ばれたが、母親の経過は良好。胎児は一・二五キロの未熟児のため、当面は特別な注意が必要だというが、軍警勤務二年半の警察官、大活躍。
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道路の逆行多発だが、週末のサンパウロ州でも、六日に二件、八日に一件。六日未明の事故は、三二歳の男性が運転する車がアニャングエラを二キロ逆行し、トラックと衝突。同日夜、マレシャウ・ロンドン逆行の五一歳の牧畜家もトラックと衝突、即死。八日朝、イミグランチスを一キロ逆行した三一歳の男性は事故になる前に取り押さえられたが、飲酒運転の疑いありという。サンパウロ州内で今年十件目の逆行だという。
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最近の赤ちゃんは手を開いて生まれるというが、子どもの就寝が遅くて悩む親も多い。中には、共稼ぎで夫婦ともに帰りが遅いというケースもあるが、フォーリャ紙に、子どもの就寝時間を一定に保つことの重要性と、睡眠時間と子どもの成長の関連性を説いた記事。寝る子は育つは世界共通の真理のようだ。また、一定の生活リズムは心の安定とも関連。ストレス社会の中で、十分なストレス耐性を保つためには大人も子どもも生活リズムの安定が大事。
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南マット・グロッソで七日未明、トラックにはねられた警官が、そのまま十五キロ引きずられて死亡という事件。サンパウロ市では八日未明、スキンヘッドにからまれた青年を助けようとした警官が暴行を受け、大怪我。命の尊厳が軽んじられている。