ニッケイ新聞 2008年6月10日付け
日本からの報道によれば、日本政府はブラジルに福田康夫首相の「首相特使」を送ることを六日に発表した。残念ながら百周年式典にではなく、地球温暖化対策に関して政府要人と意見交換するためだそう。八日から十三日まで、西村六善内閣官房参与がブラジルとメキシコへ派遣される。どうせならもう一週間遅らせてきて、式典出席もすれば一〃席〃二鳥か。でも、日本政府的には四月末の百周年東京式典でお終い、次は七月の洞爺湖サミットで頭がいっぱい、というところか。
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百周年式典の第三部に出場予定のヴィラ・マリアサンバチーム。担当者の話によると、前回に使った山車を再利用しつつ、五つの山車を作っている。また、音響や光を使用して、サンバより色鮮やかになる予定だそうだ。会場には、十個の大型テレビを設置して、ビデオで日本移民の歴史紹介も行われる。「カーニバルとは違うものになる」と関係者は胸を張っている。現在は六〇パーセント完成しているために、式典後の祭典は楽しみになりそうだ。
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超満員の来場者が駆けつけた響ファミリーのショー。満員御礼のため当日券目当てに会場に駆けつけた人の一部が入場できないという、関係者にとっては嬉しい悲鳴があがった。ただ当日券購入者を含めて、会場に早く着いた人から席が埋まったこともあり、事前にチケットを購入した人があまり優遇されなかったのが少し残念。同ファミリーのショーがコロニアでこれだけの人気を誇ることがわかっただけに、次回はチケットを全席指定制にして事前に販売したらいいかも。