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ドーハ詰めの機会=欧米は中古車を高く売る

ニッケイ新聞 2008年6月11日付け

 アモリン外相は五日、米大統領選がバラク民主党候補に決まったことで、座礁していたドーハ・ラウンド(多国間交渉)の農産物補助金を七月までに米国と詰めるチャンスだとパリーのOECD(経済協力開発機構)会議で語った。
 外相の見方では、欧米が中古車を高値で売る魂胆だという。欧米はドーハ・ラウンドの早期妥結を要望するが、工業製品の市場開放に固執する。外相は農産物補助金の画期的削減が先で、市場開放は二の次だと欧米のしたたかさを批判した。
 欧米の要求は非現実的であると、外相が非難した。国際市場の農業分野は補助金で大きく歪められ、自由貿易には程遠い状態だと訴えた。ローマの食糧サミットは、欧米がパリーとジュネーブで各国代表に毒を盛ったと外相はけん制した。