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交付金は与党市へ=次期選挙へ向け点数稼ぎ

ニッケイ新聞 2008年6月11日付け

 ルーラ大統領はPT(労働者党)と連立党に属する市長の都市には、公共事業交付金で大きな格差をつけたことが判明した。与党の市長が統治する都市は、人口一人当たりの交付金が八十レアルに上るのに対し、野党の市は四十二レアルに過ぎないことが分かった。
 次回選挙で点数稼ぎとなる公共工事や社会福祉事業に、交付金が出る。交付金受給には、首都に常駐し、閣僚に顔が効く政府高官や国会議員とのつながりを持つロビーが必要である。つながりの作り方も決まっている。
 先ず、官房室に提出された予算交付申請書の優先順位を上げてもらう工作が必要だ。次に、後押しをする省庁の根回しをする。それが野党なら、全く無駄足を踏むだけだ。