ニッケイ新聞 2008年6月11日付け
サンパウロ州リベロン・プレット市の主要道路に沿って走るレチロ・サウドーソ川で大量の魚が浮き、問題になっている。六日から浮き始めたという魚は五十メートルに渡って川面を埋め、総量は一トンに及ぶと見られている。汚水に耐性が出来ているはずの魚が大量に浮いたことで、何らかの有毒な薬品が大量に流れ込んだと見られているが、現時点では汚染源は不明。
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サンパウロ市では、州政府などとも協力して、市の中心部での路上生活者や乞食、カメローを一掃する計画を立てている。対象地域はセー広場とラルゴ・サンベント、ラルゴ・サンフランシスコを結ぶ三角地帯で、当局はごみや暴力もなくすと張り切っている。路上生活者らが収容施設に素直に移動してくれるかどうかなど、お手並み拝見といったところだが、同地域から一歩離れた25・デ・マルソ近辺では、九日にカメローと警官隊が衝突。商店の多くが店を閉めた同日は、銀行のガラスを打ち壊すカメローもいたりして、荒れた一日となった。
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荒れたといえば、九日のポルト・アレグレ市のパン屋。外から入って来た男が背中に背負っていたかばんをテーブルに置き、「爆発するぞ」と言い捨てて出て行った。その直後に起きた爆発で店の中はめちゃくちゃになり、三人が負傷。二人は軽傷で済んだが、六三歳の日系人婦人は頭を強く打った他、顔面にも深い傷を負い、入院した。
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先週、ブラジリア在住の青年に暴行された隣人のプードルは二カ所の骨折。これを国立再生可能天然資源・環境院が動物虐待と判断。通常は一年の刑だが、今回は地域での労働奉仕か基礎食料品セット購入による二千レアルの罰金刑となった。