ニッケイ新聞 2008年6月11日付け
ブラジル日系老人クラブ連合会(老ク連、重岡康人会長)は、六日午後から同連合会で記念誌「ブラジル日系老人クラブ連合会三〇年の歩み」の出版報告会を行った。重岡会長はじめ、理事ら十人ほどが集まった。
同連合会は一九七六年七月に創立。〇六年に創立三十周年を迎えたのをきっかけに、初めての記念誌を発刊することに決定した。
〇六年末には一応完成していたのだが、地方の声を入れるために、発刊が遅れた。
重岡会長のあいさつに続いて、同記念誌編集委員会の松平和也委員長は「今まで記念誌も出していないし、創立当時かかわった人々がほとんどいないので大変だった。創立当時から欠かさず発行している機関紙『老荘の友』のおかげで、創立当時の資料を集めることができた」と苦労を語った。
また、同委員会の一人、元援協事務局長で老ク連創設に深くかかわり、助言指導した小畑博昭さんは「老ク連は日系コロニアにとって大事な団体。その歴史を残すことに責任を感じた」と熱い思いを述べた。
同記念誌は二百九十ページで、老ク連の歴史、活動紹介、未来への展望、資料編の三部に分かれている。三百部を印刷し、費用は約二万一千レアル。同連合会の四十九支部などに無料配布し、販売しない予定。
詳細問い合わせは老ク連(電話=11・3209・5935)まで。