ニッケイ新聞 2008年6月12日付け
ロウセフ官房長官は十日、大統領の要請でマルタサンパウロ市長候補(PT=労働者党)応援のために来聖。Varig売却のしがらみから心機一転、マルタ肩入れに転じた。
官房長官の切り札は、サンパウロ市の渋滞緩和と交通網の即時開通。マルタ候補が当選したら、地下鉄と都市環状道路に連邦予算を注いで工事急ピッチ。PAC(経済活性化計画)の財布を握る大御所の強みを発揮。官房長官は記者団の追跡を逃れ、最後は秘密口から人目を避けて首都へ帰還した。
官房長官のほかに法相や教育相、保険相、都市計画相など閣僚四人を招いた。マルタ候補の公約は統一切符システムを改善で、一回の乗車料支払いで乗り換えが無制限に可能となるらしい。