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東西南北

ニッケイ新聞 2008年6月12日付け

 十~十三日にかけてサンパウロ市で開かれている医療用品展示会では体温測定機能付きつきおしゃぶりなどの新製品が発表された。赤ちゃんを勝手に連れ出したら警報機がなる足輪や、手術室などに入る時、上に乗ると自動的にカバーをかぶせてくれる機械など、現場の必要が伝わってくるような品に人気集中。期間中は七万六千人の人出の予想。
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 九日未明にミナス州道で起きた事故車は、八十メートルの高さを転落。運転手夫妻は放り出されて即死したが、十二歳の娘とそのいとこで八歳の女児が生き残った。娘は車体にはさまれて動けなかったが、車から脱出したいとこが、がけを這い登って助けを求めた。自転車で通りがかった男性がタクシーの運転手を呼び、運転手が警察に通報。十日昼頃救出された娘といとこは入院加療中だが、強盗に襲われ、逃げようとして起きた事故だと告げたという。
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 寒波到来で十日には時速百キロを越す強風に見舞われた南リオ・グランデ州とサンタカタリーナ州(SC)。SCのウルビシでは十日未明にマイナス三・二度を記録するなど、気温も下がったほか、突風の被害で停電した地域も出た。これからは、寒波がくると氷結といった地域が増える。一方、パラー州では、竜巻が発生。サンタレン市では時速百十五キロの強風を記録したが負傷者や被害の報告はないという。
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 サンパウロ市では、五日夜に映画を見に行った十五歳と十六歳の女子高校生二人が行方不明に。休みに入ったらサンパウロ市脱出を計画していたとの情報もあるが、連絡もとれず、なす術のない家族は、すべての時間が止まってしまったと。サンパウロ市では昨年だけで四千人の青年が行方不明となっているという。