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キューバ=超薄給制度を改定=消費促進と通貨流通に努力

ニッケイ新聞 2008年6月13日付け

 キューバの政府系機関紙「グランマ」は十一日、超薄給の給与システムを八月までに改定し、給与の上限や能率給を制定すると発表した。
 キューバでは、薄給が二本立て通貨の流通にも支障を来たした。能率給制度も効果が上がらず社会格差を生み、国民の不満を増長した。均等給料は公平だが、誰もが不都合を感じていた。
 新制度では、目標達成率と品質度を給料に反映させる。目標は各自の生産能力と個人の欲求によって決める。キューバの平均給料は、月十九ドル。労働意欲が起きないため能率は上がらず、目標達成などには無関心であった。
 大学卒の技師と医師の給料は、二十四ドルから二十七ドル。警官と石工は、二十八ドル。米ドルでチップが貰えるホテル従業員は、キューバ人の夢である。