ニッケイ新聞 2008年6月13日付け
食料価格の高騰に大豆相場も連座したことで、ペトロブラスのバイオディーゼル生産が頓挫し、食用と競合しない油脂植物の検討に入った。二〇〇六年に発売を開始した、ディーゼルに一〇%の大豆油を混合するHバイオ燃料の生産も中止している。
米国産エタノールが、とうもろこしを使うことで、コーン相場は二一%高騰した。食用作物と競合する原料使用は、避ける傾向となった。社会問題の見地から食用以外のヒマやババスーが候補に上がっている。
ババスーはトカンチンス州に多数繁茂しているが、エネルギー源としての資料がない。ババスーは生命力が強すぎて、植物の生態系に混乱を来たすという懸念もある。