ニッケイ新聞 2008年6月13日付け
昨年末のMaspの名画盗難が記憶に新しいが、十二日朝、サンパウロ市中央のピナコテッカでまた美術品盗難。二階に展示されていたピカソの作品二点とブラジル人のカバウカンチ、セーガルの二人の作品一点ずつが持ち去られたという。犯人は武装した三人組とのことだが、盗まれた作品についての詳細はこの記事の締切時間までには発表されていない。ピナコテッカは一九〇五年開設の美術館で、約四千点の作品が展示されていた。
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大気汚染を解消する意味でももっと自転車をと呼びかける人々がいるが、自転車専用レーンや駐輪場などの配慮はあまりされていないブラジル。サンパウロ市では十四日午後、自転車にもっと注目してもらおうと、自転車族の集まりが計画されている。ロンドンなどでは裸で行われる自転車の環境改善を求める運動を取り入れたものだが、衣服着用で参加もOK。運動がてら参加したい人は、パウリスタ大通り二四四〇番へ。
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ブラジル地理統計院によると、二〇〇六年に行われた調査で対象となった十八歳以下の青少年労働者二十四万八千人のうち、一年以内にケガや病気の経験があるのが十二万八千二百人(五一・五%)で、全体の四一・四%が農業従事者だったという。マラニョン州では四万件、ロライマ州では二千件、ケガや病気の報告があったという。さとうきび収穫などに使う山刀によるケガや、農薬による中毒などが挙げられているという。
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十一日夜、サンパウロ市イタケーラで十一レアルと計算機などを盗んだ青年が胸に三発を浴び、死亡。軍警は撃ち合いになったというが、家族は軍警の供述に不信感を抱き、真相究明を求めている。