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百周年協会=「笠戸丸表彰」が決定=452の個人・団体に

ニッケイ新聞 2008年6月13日付け

 ブラジル日本移民百周年記念協会表彰委員会(桂川富男委員長)が選考を進めてきた「笠戸丸表彰」の受賞者が決定した。
 同表彰は「ブラジルならびに日本人社会のメンバーで、日本移民をブラジルに定着および融合させるために、顕著な功績または日伯両国関係に多大な貢献をした人」を対象とし、選考にあたりブラジル全土の日系団体(四百団体以上)に推薦を呼びかけた。
 最終的には十二州から七百三十三の個人・団体の推薦があった。うち個人(二百五十人)、団体(四十三団体)、物故者(百三十一人)、叙勲者(二十八人)の四部門、四百五十二の個人・団体が選ばれた。(表彰者リストは九面に掲載)。
 個人部門に選ばれた人には、表彰状とサントスの日本移民ブラジル上陸記念碑のミニブロンズ像を贈呈。その他の部門は表彰状が、選考からもれた候補者には感謝状がそれぞれ贈られる。
 十二日午後に文協ビルで行なった会見で、桂川委員長は「百周年協会の関係者や政治家は対象から外した」と強調。続いて、「推薦者は、立派な経歴を持っている人が多くて、甲乙つけがたいものだった」と述べた。その一方で「受付期間を延長して呼びかけたが、あまり集まらなかった」と残念そうに語った。
 山内淳委員は「日系人の住んでいる人口比率に合わせて表彰者の人数を決定した」と全地域から選考したことを話し、「推薦理由の部分が、正確なものではないものもあったために、選考が大変だった」とその苦労を語った。
 なお授与式は、八月十五日に文協大講堂で行われる。時間や式の詳細は未定。