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国際会議は近視眼=インフレは需給関係に非ず
ニッケイ新聞 2008年6月14日付け
フラガ前中銀総裁は十二日、世界的な潜在インフレで、財務相国際会議が重大な過ちを犯していると警告した。同前総裁は世界の中央銀行が殆ど、食糧と原油の高騰が単なる需給関係の結果だとして表面的な見方をしていると批判した。
潜在インフレの原因は、基本金利の引き上げを先延ばしする金利政策という。世界各国の通貨委員は、個人の立場からみた狭義の個人的な見方をしている。経済成長に配慮し、多少のインフレを看過するという。
世界情勢を観察すると、特定地域を除いて食糧危機はない、と同前総裁が語った。需給関係の影響ではないので、少し辛抱すれば物価は安定する。ただ、中銀が全般に通貨政策を緩めている。
米金融界は最近、金融パニックの影響で政策金利を連続で下げた。一方、ブラジルは金融引締めを表明し、他国と逆方向へ向かったが、インフレを懸念したのは正解であったと評価。ブラジルは将来、少ない代価で混乱を治める。
エネルギーと食糧のインフレは、相互関係で並行して進む。両者の国際価格は、中銀の管轄ではなく政府の政策である。食糧とエネ政策で失敗すると、インフレ菌は全体へ浸透する。
インフレが悪性化し、スーパーの全商品が価格を書き換えるようになってからでは遅いのだ。食糧とエネルギーの段階でインフレを抑えるのが、インフレ対策である。
金利は、インフレの悪性化を防ぐ効果がある。需要が供給を上回るとき、金利で抑えるからだ。ブラジルの通貨政策は、国際的な傾向に流されず独自性を守ったほうがよいと前総裁がいう。