ニッケイ新聞 2008年6月19日付け
【既報関連】日本郷土民謡協会本部から、移民百周年、ブラジル郷土民謡協会(桜庭喜太郎会長)二十周年を祝う民謡使節団一行三十四人(柴田隆章=協会理事長=団長)が、十七日午前着聖、休むまもなく、同夜ニッケイ・パラセ・ホテルで催された、歓迎会を兼ねたブラジル協会の「歓迎交流会」に出席した。非常に精力的で、意欲的だ。
一行は、日本全国の民謡の会からやってきた芸達者ばかり。十九日の日本文化週間(アニエンビー国際ホールで午後三時から)の舞台に立つほか、二十二日は、ブラジル協会の第二十回全伯民謡大会(文協大講堂で午前八時半から)で、日本民謡の粋を集めたショーを繰り広げる。また全伯大会の審査を行なう。
交流会、日本週間、全伯大会ショーのプログラムをすべて整えてきており、力の入れぶりがうかがえる。柴田団長は「団員たちは、貴重な時間と費用を割いて来ており、わずか十日間の滞伯を有効に使いたい」といっている。
柴田団長、椿真二団長代行、酒谷龍風副団長、五十嵐竹声副団長によれば、今回のノビダーデは、まず司会。秋田テレビの加藤愛子元アナがアカ抜けた語りをみせるという。ブラジル初公開は「越中おわら節」(踊り頭川保美さんら五人、唄椿元一さん)、地元の北日本新聞も一行の訪伯前「越中おわら節、ブラジルへ」と報じた。
異色の曲目は、今度のプログラム中唯一の演歌「父母ごころ」(踊り家城和歌子さん、唄柴田隆章さん)、柴田さんは六十四歳で愛娘を手中にした。これにちなんで創られた唄だ。その愛娘・柴田桃々子さんは、現在三歳、今回も一行に加わっており、「十王盆唄」を歌う。