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貯蓄と給料が目減り=インフレで儲ける勉強を
ニッケイ新聞 2008年6月20日付け
ポウパンサ(貯蓄投資)や確定利付きファンドにへそくりを預けた人は、残高がインフレのために目減りしている。サラリーマンの給料も同じ。
インフレ率に応じた給与調整は、ないと思ったほうがよい。同じ給与水準を保ちたいなら、酒とタバコの量を毎日減らす。同じ生活水準を保ちたいなら、借金をするか貯蓄投資を止める。
日本のイソップ物語は、アリのように働いて貯蓄する。ブラジルのイソップ物語はアリが死んだキリギリスの死体を食べ、さらに太る。キリギリスはインフレを煽り、アリはインフレで太る。
需要インフレは累進的に膨れ、供給との差をさらに広げる性質がある。貯蓄が目減りする理由は、まだある。短期投資の税金と銀行の手数料が、不当に高い。この不均衡を是正するため、基本金利を引き上げている。日本のアリは、ブラジルでは損するらしい。