ニッケイ新聞 2008年6月20日付け
五十万個の折り紙を組み合わせて、日伯両国旗をかたどった百周年ロゴマークをデザインした巨大パネルをつくる「百年祭の折り紙」キャンペーンが十七日、サンパウロでも始まった。
サンパウロ市内の大竹富江文化センターで同日午後、オープニングセレモニーが開かれ、カサビサンパウロ市市長、ウイリアム・ウー連邦下議、芸術家の大竹富江さん、小林パウロ事務所の小林ヴィクトルさん、協賛のレアル銀行の関係者、ミス百周年の中平エイコさん、市内の公立小学校の児童らが多数参加した。
同キャンペーンは、日本とブラジルの人たちが自分の願いや夢を書いた折紙を集めて、「ブラジルの夢」と題した巨大パネルをつくるもの。組み立ては、日系アーティストのルイザ・クワイさん(51・二世・ブラジリア在住)が担当、九×二十三メートルのパネルを三枚つくる。完成作品は今年九月すぎごろから、ブラジリアの連邦両院議会で永久展示される。
折紙に「平和」と書いて投函したカサビ市長は「日系コミュニティーはサンパウロ市にとっても大きな誇り。折紙をはじめ今後も日本文化を伝えていくことが必要だ」と取材陣に応えていた。
折紙の投函箱は、最寄りのブラジル銀行、レアル銀行、連邦貯蓄銀行、メトロ駅などに備えるという。
同キャンペーンの構想は四月の百周年東京式典で、天皇皇后両陛下および福田康夫首相らの前で披露されている。日本の国際青年会議所(JCI)の五十七支部で折り紙の受け取りをしている。また今月四日、伯日議員連盟(高山ヒデカズ会長)により、ブラジリアでも同キャンペーンの開始式を行っている。
同キャンペーンにはサンパウロ市内の公立学校などに多数協力してもらうという。
折り方や詳細は公式サイト(www.origamido centenario.com.br=日本語頁あり)まで。