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JAL=寺本氏の後任に小西氏=「飛躍的に乗客増えた」

ニッケイ新聞 2008年6月20日付け

 日本航空サンパウロ支店の寺本久男支店長(東京、58)が今月末に帰国するにあたり、小西弘恭氏(東京、48)が着任した。今年は同社の定期便としての日伯路線就航三十周年の記念すべき年でもある。
 寺本氏が着任したのは〇四年七月で、ちょうど小泉首相来伯(九月)直前。「政府専用機の地上業務をうけたまわり、着任後すぐに準備に入った。大きな仕事をさせてもらった」。翌年はルーラ大統領訪日を受け、「サンパウロ支店の重要性高まった」と感じたという。
 事実、日伯間の需要が大きく増えた。JAL便はNY経由のため、9・11テロの関係でビザの必要な米国経由をさけるようになったデカセギ需要に比べ、ビジネスクラスを中心に「比較的に増えている」という。
 そして、帰国直前に今回の百年祭。皇太子さまをはじめ、いずれも二桁台の人数の国会議員、県知事や県議会議長などのVIPを連日迎え、めったにない臨時便まで飛ばすなどの対応に忙しい。
 さらに八月には沖縄県系百周年の慶祝団に対応するため、那覇からサンパウロ市、ブエノス・アイレスから那覇という臨時便を飛ばす。「まさに異例です」と寺本氏。「素晴らしい節目に立ち会えてよかった」。
 後任の小西氏は初来伯。「とにかく安全運行を基盤とした支店運営につとめ、南米交流に寄与していきたい」との抱負をのべた。