ニッケイ新聞 2008年6月20日付け
皇太子殿下のブラジリア取材のため、式典当日、朝一番の便の飛行機を予約した記者。飛行場は霧に包まれていたが、無事ブラジリアに向かうことができた。しかし、その次の便は濃霧のため欠航。思わず冷や汗をかいたのだが、気になるのが最近のサンパウロの天候。二十一日のサンボードロモがこの寒さではどうなることやら…。
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十八日夜にあったルーラ大統領主催の歓迎晩餐会。報道陣は会場を見ることができなかったが、なんとブッフェ形式だったとか。皇太子殿下も大統領と一緒に皿を持って列に並び、笑顔でデザートも召し上がったという。出席した某日系女性、「随行の方に聞いたら、『ない事ではない』と言っていたけど、大統領の晩餐会でねえ…」と複雑な表情。
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イタマラチー宮のテラスに立たれた皇太子殿下は晩餐会の前に打ち上げられた花火を楽しまれた。ルーラ大統領、しきりにエタノールなど日伯経済関係について、皇太子殿下に話し掛けていたようだ。異例ともいえる花火の豪華さだったが、偶然、ちょうどその日、ブラジルとアルゼンチンのサッカー代表の試合があったため、多くの市民はそのための花火と思ったとの話も。