ニッケイ新聞 2008年6月24日付け
サンボードロモにおける日本移民百周年式典で、しゃれた演出といえば、やはり神戸から運ばれた「友情の灯」の点火。灯が会場内に入ってからは、ブラジル国内の著名スポーツ選手により、リレーで点火台まで。
日系の小山ウーゴさん(卓球)、石井バニアさん(柔道)らが紹介されたが、観衆席が最もどよめいたのは、カフーの名が告げられたとき。セレソンの常連で、キャプテンまでつとめた有名人。どよめきには「えッ、カフーが?!」の雰囲気。大型スクリーンには、あのひょうきんな表情はなく、かしこまったような顔。
カフーにとっては百周年式典は厳粛な場であったようだ。日系を含めたブラジル人の聴衆観衆の興味は、個々に差違はあっても、有名人の顔が見られ、ふだんは滅多にない一大スペクタクルの中に身をひたすことができたことか。(神)