ニッケイ新聞 2008年6月25日付け
百周年のクライマックスとも言える、三都での記念式典が終了した。
サンパウロ市では心配された入場の混乱はなく、パラナでは予想を大幅に上回る七万人以上が来場。大統領から州知事、市長まで、最大級の賛辞で日本移民、日系社会のブラジル国への貢献を称えた。
日本では、皇太子さまが臨席された式典、行事が報道の中心になるが、それだけではない。サンパウロを中心に、ブラジルの大小様々な町で記念の議会や行事、記念事業が行なわれていることを知ってほしいと思う。
これらに携わった、またはこれから携わる人の数は、何万という単位に上るのではないか。それこそ、移民とその子弟たちが長年に渡り、それぞれの地域に密着してきた、その証だと言える。
百年を機に多くのものが生まれつつある。それをどう残し、引き継いでいくかも今後のテーマだろう。 (ま)