ホーム | 日系社会ニュース | ジーコらと笑顔でご歓談=百周年「日本展」もご視察

ジーコらと笑顔でご歓談=百周年「日本展」もご視察

ニッケイ新聞 2008年6月26日付け

 皇太子さまは、リオデジャネイロ最大の百周年イベントである『日本展・日伯融合100年』が行なわれているブラジル銀行文化センターにもお立寄りになり、著名文化人・スポーツ選手とのご懇談を行なわれた。
 元サッカー日本代表監督のジーコさんやポピュラー歌手のフェルナンダ・タカイさん、画家のフラビオ・シローさんらと、時には笑いも起こるリラックスしたなかでのご懇談となった。
 四歳でトメアスーに移住したフラビオさん(80)は、「皇太子さまはアマゾンのことをよくご存知のようだ」と感心した様子を見せ、「あたたかい感じのする方。目から特別な何かを感じた」と話した。
 ジーコさん(55)は、皇太子さまの印象を「以前もお会いしたことがあるが、シンパチコで優しく、礼儀正しい方」と話し、今回のブラジルご訪問に触れ、「両国間の交流に貢献されているのは嬉しい」とコメント。
 前日にあった日伯交流音楽会で歌ったMPB歌手ジョイスさんに話題が及び、「ポルトガル語で『きれいな声でした』と言われたのでビックリした」と話していた。
 皇太子さまは、同センター一、二階部分で行なわれている『日本展』で故間部学画伯が描いたリオの風景画や日本人・日系人芸術家の作品を紹介する『日本移民とブラジル文化』をご視察。
 また、笠戸丸移民の乗客リストや一八九五年の日伯修好通商条約の批准書など貴重な資料を熱心にご覧になっていた。
 出口で挨拶した松本泰子さん(60、岡山)は、「展示がとても素敵でしたね」という皇太子さまからの喜びの声を聞き、「まさか声をかけてもらえるとは思えなかった。握手できて本当に幸せ」と嬉しそうに語った。