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失地回復に挑む牧畜=小面積多数飼育の研究に

ニッケイ新聞 2008年6月27日付け

 サンパウロ州ノロエステ地方では、サトウキビ畑の進出で牧場が削られ、牛の集約飼育に追い込まれている。牧畜業者は狭い牧場を有効利用し、より多くの頭数を確保する研究に没頭した。
 牧畜地帯ノロエステは過去三年、景観が変わった。多くがサトウキビへ転業する中、残された牧畜業者は飼育技術や牧草の研究に真剣に取り組み始めた。現在は、縮小した牧場で、以前の頭数を出荷している。
 牧場の地価は、ヘクタール当たり一万五千レアルが相場。それをサトウキビ栽培者は、三万レアルで買い上げている。牛の相場は、三年高値と三年安値の繰り返しだ。いまは、二〇〇六年から高値に入った。