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ニッケイ新聞 2008年6月27日付け

 サントスとサンビセンテの間に完成した百周年記念モニュメント。高さ十八メートル。真紅の威容は遠く離れた砂浜からもしっかりと見ることができる。公園が完成すれば同市の新しい名所となりそうだ。モニュメントは波の形をしているように見えるが、息子のルイ氏は「海の波を想像してもいい。見る人がそれぞれ自由に発想してほしい」と話した。なお、この日除幕された石碑には、「本日、皇太子徳仁殿下の栄誉あるご臨席を得て、芸術家大竹富江氏によるブラジル日本移民百周年記念彫刻の除幕がおこなわれた」と刻まれている。
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 皇太子さまが見学されているなか、凧を揚げる予定だった浜松まつりの大凧揚げ。風がなく、高く揚がらなかったことは残念だった。ただ、皇太子さまが泊まられていたホテルは凧揚げの場所から遠く、見ることは難しい状況だったかもしれない。いずれにせよ、カリオカたちにとっても興味深い光景だったはず。二十八日にはサンパウロでも行われるが、こちらの成功を期待したい。
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 今まで日本移民百周年一色だったテレビ番組が、これから一気に北京五輪を軸として、中国とその文化紹介に焦点を移そうとしている。グローボTV局でも今月三日から、朝のニュース番組「ボンジア・ブラジル」の前と、深夜の映画枠「インテルシネ」に、中国紹介シリーズを放送し始めている。四月ぐらいからのテレビ番組はあまりに日本移民、日系人ばかりが目立ちすぎて申し訳ないぐらいの状態だったが、これから八月までは中国一色になりそうだ。