ニッケイ新聞 2008年6月28日付け
日本移民百周年、ブラジル鳥取県人会創立五十五周年を記念した祝賀会が、二十二日午前十時から鳥取交流センターで盛大に行われた。鳥取県からは平井伸治県知事、鉄永幸紀県議会議長、竹内功鳥取市長はじめ約五十人の慶祝団が来伯。約二百人がお祝いに駆けつけた。
加藤恵久県人会長の式辞に続いて、平井知事は、百周年と昨年迎えた県人会創立五十五周年を祝えることを喜び、「新しい幕開けの年に、地球という星の上に住んでいることを嬉しく思い、これからの日伯交流に務めていきたい」とあいさつ。
竹内鳥取市長は、一九五二年に起った鳥取大火に対するブラジルからの義援金に感謝し、〇九年に四十五周年を迎える鳥取しゃんしゃん祭にブラジルからの参加を要請した。「二十一日に行われた国をあげてのお祝いにしゃんしゃん傘踊りが参加できて良かった。これからも傘踊りを通して日伯交流に繋がれば」と意欲を語った。
この他、ウイリアン・ウー連邦下議、鉄永議長、上杉栄一鳥取市議会議長、石谷雅文鳥取ブラジル交流団体連絡協議会訪問団団長なども祝辞を寄せた。
平井知事より、西谷博元会長に特別功労賞、七十七歳以上の功労者に表彰状、八十八歳以上の功労者に記念品がそれぞれ贈られた。この他、「鳥取県中南米移住史」が安藤文雄編集委員長から、前田直衛画伯の絵が前田宏ブラジル友好議員連盟会長(県議)から県人会に寄贈された。県人会と慶祝団による記念品の交換も行なわれ、最後に鳥取県民歌「わきあがる力」を来場者一同で斉唱した。
昼食会では、最初に来賓者一同で、県人会創立五十五周年、日本移民百周年を記念したケーキカットと鏡割りが行われた。
アトラクションでは、しゃんしゃん傘踊りの披露、元県費留学生の出し物、同県人会日本語教室の発表会などが行われ、和やかな雰囲気のまま、祝賀会は終了した。