六月十八日の移民の日にサントスに入港した海上自衛隊練習艦隊は、二十二日までサントスの三十番埠頭に停泊。二十一日にサンボードロモで開催されたブラジル日本移民百周年式典で隊員約三百人が行進し、祭典に大きな華を添えた。
練習艦「かしま」と護衛艦「あさぎり」「うみぎり」の三隻(乗員数約七百人)は、二十二日午前九時にサントスを出港し、次なる目的地(セネガル)へと向かった。
出港時には、地元サントス日本人会の会員など約五十人が日伯両国旗の小旗を振り、安全航海の旗を掲げて見送った。
当日は、練習艦隊受け入れにあたって尽力したブラジル日本都道府県人会連合会からも、園田昭憲副会長が見送りに訪れた。
園田さんはこの日、練習艦隊司令部警務隊長として「かしま」に乗船していた甥の田代和也さんと約七年ぶりに再会。「立派な甥の姿を見ることができて嬉しい」と、突然の再会に感激しきりだった。田代さんも「親父に会えたような気持ちです」と再会を喜び、「もう少しゆっくりお話する時間があれば」と、別れを惜しんでいた。
上陸していた隊員に、サントス市内の案内をしたという有坂隆良さん(67、長野)は「すごく喜んでくれて、私たちにとってもいい思い出ができました」と離れる三隻に手を振り続けていた。
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