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パラナ=スガハラさんを射殺=地元少年とトラブルで

ニッケイ新聞 2008年7月2日付け

 六月二十九日早朝、パラナ州クルゼイロ・ド・オエステ市内バイレのトイレで、デカセギ帰りで農場管理人の日系ブラジル人、スガハラ・ロッシャさん(30)が、二人組の少年に銃に撃たれて死亡する事件があった。ウムアラマ・イルストラード紙が報じた。
 十六歳と十四歳の少年二人は三十日、弁護士とともに同市の警察署に出頭。事件について供述したが、逮捕されず釈放された。事件は事故だったと主張したという。
 同署によれば、被害者がバイレ内のトイレに入っていたとき、二人の少年はすでにトイレで用を足していた。その間被害者がトイレ内部のバルコニーに置かれていた銃を手に取ろうとしたため、少年らが被害者を押さえつけようとしたところ銃が暴発したという。
 被害者が地面に倒れるとともに、二人は銃を取り逃走。その途中、ある森の茂みのなかで銃を無くしてしまったという。なお、二人は銃の出所やなぜ銃を現場から持ち去ったのかは、明らかにしなかった。
 バイレに居合わせた被害者の兄弟は、当初トイレから聞こえた音を何かの爆発音と想像したが、数分後事件の発生を確認した。
 スガハラさんは、日本で数年働いた後、同市内で家族が所有する農場の管理人をしていた。同紙によれば、それにも関わらず、警察では同事件を金銭目的の犯行として捜査しない方針だという。警察側は「被害者が犯行に狙われるほど財産を持っていなかった。ただ、二人の供述も信用していない。今後他の証言を求め、裁判所に調査書を送付したい」と結論づけた。