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EU議会=エタノール封じへ=指定外農地生産を締め出し
ニッケイ新聞 2008年7月4日付け
EU議会は十六日、ブラジル産エタノールをクリーン・エネルギーと認めながら、草案中のEUバイオ燃料規定に抵触するように画策していると二日付けヴァロール紙が報じた。
伯外務省はEU議会工業エネ委員会へ、EU政府と圏内エタノール生産企業が起草したブラジルに不利な条項の変更を求めた。同条項には、指定外農地で栽培、生産されたエタノールを石油代替燃料として認めないとしている。この条項にあわないエタノールは、EUが計画する車両用燃料に混合する一〇%のエタノールとして採用しないという。
EUは、自国産と諸国からの輸入エタノールで必要量を満たせる見込みが立ったことで、輸入制限を始めたようだ。複数の農産物栽培が可能な農地は、指定外に排除されるという。人類が擁する動植物の生態系自然保護地や牧場も指定外である。これで、ブラジル産エタノールを全面的に締め出すことになる。
制約はまだある。湿地や沼地、水資源地域も指定外だ。バイオ燃料の需要増にともなう生態系の破壊を禁じる。このようなことをEU市民は道徳として容認しないという。まるで世界が、EUの支配下に征服されたような内容である。
同法案をEU議会が承認後、世界各国へ同様の法令作成を要請するとしている。一般社会の環境令では、炭酸ガスの排出量とエタノールの消費量を規定する。伯外務省はエタノール生産諸国と同盟で交渉団を組織し、EU議会へ制約緩和を働きかける予定だ。