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数字で見る出産や育児=周産期にも学歴や地域差=新生児死亡や栄養失調改善

ニッケイ新聞 2008年7月5日付け

 二〇〇六年実施の出産や育児に関する調査結果を、四日フォーリャ紙が「三三%の女性が十五歳までに性体験」の題で、また、エスタード紙が「健康は学歴に依存」の題で報道。エスタード紙によれば、国内女性の約一割は学習歴ゼロで、医療機関がある場合でも、文書や医師の説明が理解できず、母体や子どもの健康管理に困難をきたしているという。
 一九九六年には一一・五%だった十五歳以下での性体験者は〇六年には三二・六%。相手に嫌われることを恐れて避妊せずという例も多く、第一子出産年齢は二二・四歳から二一歳に。一五~一九歳で処女は六七・二%から四四・八%に減り、同年齢で出産は一四%から一六%に増えた。
 五三%の子どもは母親が一九~二四歳の時に生まれているが、無学歴の女性では一五歳以下で性体験は三六%、一二年以上学習の高学歴者では六・五%。全国では平均一・八人の出産数は、無学歴者では四・二人、高学歴者では一人。
 一方、生後一年以内に死亡する子どもは十年で四四%減ったが、新生児の死亡率や疾病率は母親の学歴差が大きく、無学歴の場合、生後一年以内に死亡が二〇%に上る。
 五歳児で見た栄養失調度では、身長不足児の比率が一三・四%から六・八%に改善したが、北部ではまだ一四・六%。一方、北東部は二二・二%が五・九%と大幅改善だが、南部では六・九%が八・五%に増えている。学歴別では無学歴の母親の場合一六・六%、他方は六・二%が身長不足。
 また、身長に比べ体重不足の子どもは二・五%が一・六%に減少し、世界保健機構が定めた二~三人の基準をクリア。特に北部では二・五%が〇・六%と四分の一以下に。ここでも、南部は〇・六%が二%の増加。
 栄養失調改善の背景には、経済力上昇による食の安定もあるが、北部の身長不足は、全国平均に先住民のデータが反映されていないことも影響していると見られている。それでも、北部や北東部の食の安定率は全国平均の六二・五%より低く、五三%と四五・五%。逆に、三食きちんと食べられないは一三・三%と七・五%となっている。
 医療機関での出産は九八%でも、出産前に六回以上受診は六一%。四〇%の女性が、病院も紹介されないまま飛び込み出産。授乳期間の平均は二・二カ月で、最低六カ月の理想には程遠い。保健省も識字力のない女性への指導は課題の一つだという。