ニッケイ新聞 2008年7月5日付け
居合の日比野正春神刀流宗家ら八人が、三日、神刀流ブラジル一門(セザール・オルチス代表)に会うためと、公演のため来伯した。
一行は十四日まで、滞在予定で、七日、サンパウロ市セスキ・コンソラソンーサラ・アンシェッタ(Rua Dr Vila Nova245)で午後七時、八日クリチーバ(UGC)で午後八時、十日リオデジャネイロ(BOTAFOGO)で午後七時、十一日ニテロイ(UNILASALLE)午後七時から公演がおこなわれる。入場無料。
神刀流は、日本古来の剣術、居合術、柔術の三法に舞の要素を、取り入れ、芸術的色彩を加えて完成した剣武術である。今の神刀流は、剣武道、居合道、詩舞道、居合抜刀術で活躍している。
一八九〇年に、神刀流を創始した日比野雷風は一八六七年、鹿児島に生まれ、五歳にして関東の地・武州で剣・居合術を修行。強豪を次々に破り、日本三大剣士に数えられた。
ブラジルの神刀流は、雷風の門人である、吉松光義が一九二七年に創始。現在のセザールさんまで続き、神刀流の伝統を守っている。
日比野さんは「ブラジル訪問でブラジル一門の門下生と稽古や指導をしたい」と話した。