ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 地方都市が過疎化=32%市郡で故郷を見切る

地方都市が過疎化=32%市郡で故郷を見切る

ニッケイ新聞 2008年7月8日付け

 ブラジル地理統計院(IBGE)は六日、ブラジルの経済成長で大都市が肥大化する一方、過去八年に過疎化する都市が三二%、一千七百四十七都市もあると発表。
 特にサンパウロ州の人口一万人以下の小都市は、就職が容易で通学の便がよく医療設備が行き届いている大サンパウロ市圏へ移転する者で人口が減少した。
 ブラジルでは南リオ・グランデ州とパラナ州の過疎化が顕著である。しかし、南部は人口減少の一方で、経済活動は伸びている。同様の現象は、バイア州南部やパラナ州北部でも見られる。
 南部の人口減少は、家族農業の衰退が原因のようだ。二代目は、誰も家業を継がない。また農業の機械化も、農村労働者の職場を取り上げた。しかし、農産加工や地域産業は発展している。