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ヴァーレが肥料へ=燐酸と加里があれば自給

ニッケイ新聞 2008年7月8日付け

 ヴァーレは、政府の強い要請により肥料生産へ大型投資を行うことを決めた。ブラジルは、まだ肥料の七〇%を輸入に頼っている。そのためペトロブラスと合弁でペルーのバジョバルの燐酸鉱山を採掘する。
 投資は四億七千九百万ドル、生産は年三百九十万トン。開始は二〇一一年。ヴァーレが採掘し、ペトロブラスが肥料に加工する。ヴァーレは、さらに亜国のネウケンで加里鉱床に挑戦する。
 ヴァーレは、チリとペルーで燐酸と加里の原料を採掘する新鉱山を求めて地質調査を行う。衛星調査によれば、ブラジル中央西部に加里の大鉱床があるが、まだ探し当てていない。あとは燐酸鉱床に巡りあえば、肥料の三要素が揃い、ブラジルは自給体制に入れる。