ニッケイ新聞 2008年7月8日付け
リオのプロヴィデンシア丘の密売者が、地区の青年をライバル組織に引き渡した兵士の首に一人一万レアルをかけているらしい。逮捕された軍兵士たちが裁判所で供述したもの。一方、指揮をした少尉は、青年たちが惨殺されるとは考えてもいなかったというが、兵士たちは、少尉は終始笑っていた上、プレゼントだといって青年たちを引き渡したと証言している。
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三日にペトロブラスの作業員がリオ州マリカの沖一〇〇キロの地点で人体の一部を発見。四月二十日に風船旅行に挑戦したパラナ州の神父の遺体である可能性ありで、DNA鑑定が行われた。鑑定結果は四十日以内に出るという。
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飲酒運転の基準を新しくした法律(通称レイ・セッカ)発効後、サンパウロ市の三つの病院で週末に対応した交通事故の負傷者が平均一九%減少。サンパウロ市とリオ市では八六%がレイ・セッカを評価しているともいう。仲間と飲みに行く時は、送迎役を決め、その人はジュース、他はお酒と飲み分けたり、タクシーで帰るというケースが増えた他、飲食店も送迎サービスを提供したりしている様子。それでも週末の飲酒運転による事故の報告など、自分は捕まらない、自分は事故を起こさないという意識の人がまだまだいることをうかがわせる。
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市長選挙の幕が切って落とされ、各候補が公に選挙キャンペーンを始めた。シダーデ・リンパの条例があるサンパウロ市では大型看板は認められないが、今後は、垂れ幕、ポスター、パンフレットなどによる宣伝も激化するはず。言っていることは立派でも実際の生活は適当という人も多いが、この季節は市民のことを本当に考えてくれる人々が選ばれるよう願わされる。