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ブラジル・ニッポン移住者協会=日伯友情の森作り開会式=目標は自然木10万本植樹

ニッケイ新聞 2008年7月8日付け

 ブラジルニッポン移住者協会(小山昭朗会長)とオイスカ・ブラジル総局(高木ラウル会長)共催の「移民百周年記念・全伯植樹キャンペーン21世紀の森作り」の開会式が、六月二十七日午前にサンパウロ州立チエテ・エコロジコ公園にて行われた。
 主催団体の関係者をはじめ、リベルダーデ歩こう友の会、アルモニア学園など八つの学校が招待され、約八百人(主催者発表)が参加した。公園の近隣に住む人たちも多く訪れた。
 同キャンペーンは、約二年間にわたり、同公園内にある百ヘクタールの畑に約八十種類、十万本の自然木(郷土樹)を植樹するもの。
 伯側は、日伯修好百周年基金と三菱モーターズ(MMC)などが、日本側は日本経済団体連合会自然保護基金、イオン財団などが後援・協力している。八月末にイオン財団の、来年一月に経団連の関係者がそれぞれ来伯する予定。
 午前十時からは、学校の生徒や一般参加者たちが、三ヘクタールの畑にイペーやパルミット・ジュサーラ、ピッタンガなどの花木や果樹木を八百本(約四十種類)植樹した。
 午後からは、カポエイラや太鼓などのアトラクションに続き、参加団体に植樹証明書が交付された。高木会長は「学生のみなさんが参加したことは彼らの今後に役立ち、一般の方が植樹されたことは、次の世代のために
なるでしょう」と植樹の大切さを語った。
 初めて植樹に参加した本田昭三さん(71、長崎)は「工業移住者として移住してきたため、いつも地球を壊すような事をしてきた。今日、初めて地球に優しい事をした」と、植樹をした理由を語った。
 今回の植樹祭を振り返り、小山会長は「多くの人が参加してくれて、環境事業に対する関心の高さを実感した。今後の活動に自信を持つことができた」と力強く話した。
 昼食会では、参加者に焼きそばとホットドッグが振舞われ、長蛇の列ができていた。
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 同協会では、企業、団体のみならず、一般への植樹参加を募集している。一本二十レアルから行えることから「百周年の記念に、家族でぜひ一本」と、参加を呼びかけている。詳細等は同協会(電話=11・3276・9450)まで。