ニッケイ新聞 2008年7月9日付け
先週起きたサンパウロ州内の通信障害で、四日には完全に回復したと報告したテレフォニカだが、実際には、三~四日仕事にならなかったという会社や、未だになかなか接続出来ないとか速度が遅いという利用者もいる。プロコンとの話し合い後、損害賠償を約束したことは評価されるが、同様の事態を招かないための代替システムの構築も早急の課題。どこまでを障害による損害と認定して賠償するかなど、具体的な発表はまだないが、お客様窓口の電話もつながりにくい中、通信障害のせいで仕事が出来ず、顧客や信用を失った分は賠償してくれるのだろうか。
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地球温暖化は洞爺湖サミットでも主要議題の一つだが、アルゼンチンのパタゴニアでは、山の氷が溶けて崩れ落ちていると新聞やテレビが報じている。夏の時期の氷崩落は過去にもあるが、冬の崩落は初めてという。日本でも気温上昇で虫の生息域北上などのニュースがあるが、自然が悲鳴をあげ始めている?
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次期大統領候補と見られていた官房長官が様々な疑惑で取り沙汰されているせいか、「カルヴァ―リョ大統領秘書室長台頭」の声もある。一方、市長選後の十月か十一月には保健相挿げ替えの噂も。功罪こもごもで、ロビーや政治家との間の軋轢は大きいようだ。
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サンパウロ州では、七歳までの養子を迎えた場合も含め、公務員に六カ月の育児休暇を正式認可。独身の男性公務員が養子を迎えた時にも適用される。
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サンパウロ州州立校教師のストは四日に中止が決まったが、給与引上げ分の支払いは補充授業を行ってからと。一方、既に五千万の郵便物が滞っているという郵便局ストは十五日の聴聞会までは継続。