ニッケイ新聞 2008年7月9日付け
「第三十回サンパウロ仙台七夕祭り(30。TAMABATA MATSURI ? Festival das Estrelas)」が十二日、十三日の両日、リベルダーデ広場を中心に行われる。三十年目の節目となる今年は、百周年記念事業の一環として実施される。
開会式が、十二日午後二時からガルボン・ブエノ通りの鳥居の下で開催される。また、同通りの日本庭園の前で、神道の式が行われる。
その後、場所をリベルダーデ広場に移して、来賓紹介や催し物が行われる。
十二日には、太鼓、雀踊り、南中ソーラン、マツリダンスなどが、十三日には、空手、ダンスなどに加えて、宮城県から来伯中の雀踊り、YOSAKOIソーラン、などがそれぞれ披露される。
大阪橋の上では、日本食などの食べ物が多数用意される。また、今年は、ACALの青年部が、アメリコ・デ・カンポス通りに舞台を設置する予定。
宮城県人会の中沢宏一会長、ACAL(リベルダーデ文化援護協会、池崎博文会長)の宮村誠第一副会長、福井ニルトン第二副会長が案内のために来社。「今年も色々問題があったが、心配せずに来場して、楽しい一日を過ごしてください」と来場を呼びかけた。
宮城・ACALの七夕騒動=市長の仲裁で〃手打ち〃
今年、節目の三十回目を迎えたサンパウロ仙台七夕祭り。昨年に引続き、開催方法をめぐる意見が真っ向から対立していた、宮城県人会とACAL。
四月中旬、ACALが独自で七夕祭りを開催することを宣言し、以後両者の話し合いは行われていなかった。
その後、五月末に両団体の間にサンパウロ市役所が入って話し会いを行った。その結果、ジルベルト・カサビ市長の目の前で、例年通りの役割で七夕を開催する書面にサインが交わされ、今年も県人会主催、ACAL協賛で行うことで決定。昨年同様、両団体から五人ずつ出し、委員会を設置して準備を進めてきた。
昨年までは、県人会が、短冊販売と七夕の飾り付けを行っていたが、ACAL側が既に準備を始めていた事もあり、今年は両団体が一緒に行うことで決定した。