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ニッケイ新聞 2008年7月11日付け

 今年五月に日本の関西圏内のNHKで放送された、演歌歌手の井上祐見さんのドキュメンタリー番組「かんさい熱視線」<歌に込めた オブリガーダ>が、十二日土曜日午前十一時(ブラジル時間)から「NHK WORLD PREMIUM」で再放送される。同番組は世界百カ国で放映。日本では見ることはできない。また、井上さんが今回の来伯でグアタパラ移住地を訪れた時の様子が、二十六日に兵庫県内で放送される。リクエストが多くなると「WORLD PREMIUM」で再放送されるという。
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 十二、十三日の七夕祭りに加え、同じ十三日には県人会で「宮城ブラジル交流会」を開く宮城県人会。こうした企画ができるのも、青葉祭りや金曜親交会など、日頃から地道にイベントを開催してきた成果だろう。十四日には県人会五十五周年式典。この日はさらに、リベイロン・プレット、サンセバスチョンなど州内外の各地から参加して「ブラジル七夕サミット」も行なう予定とか。これを機に、母県との七夕交流が深まればいいが。
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 なけなしの自転車屋を売って、日本で逮捕された娘の弁護士費用に…。静岡県湖西市の山道でブラジル人男性の他殺体が見つかった事件で、新居署捜査本部は六月末、交友関係のあったカリーナ・カトウ・マセド(29)容疑者を死体遺棄の疑いで逮捕した。それを知ったサンパウロ州パウリニア市の父ジョゼ・マセドさんは夜も眠れなくなり、弁護士費用にと稼業の自転車屋と農園を売りに出したと地元紙が報じた。分かれた妻が日系人だった。「娘がそんな恐ろしい事件に巻き込まれるなんて。日本なんかに行かなきゃよかった。小さくても店があって生活はできたんだから」。こんないい父親がいながら…。