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聖母婦人会=バザーに1千人以上=「60周年に向け準備」

ニッケイ新聞 2008年7月16日付け

 恒例の聖母婦人会(畑中アリッセ会長)の慈善バザーが六日、サンパウロ市のサンゴンサーロ教会で行われ、今年も千人以上が詰めかけた。
 戦争で厳しい生活を強いられた邦人を支援するために、〃移民の母〃渡辺トミ・マルガリーダ女史が創立した同会は、来年三月に創立六十周年を迎える。同じ創立者を今月末に創立五十周年を祝う救済会と共に、コロニアと歩んできた伝統ある団体だ。
 同婦人会には約百三十人の会員がおり、前日から約百人が準備のために集まって、うどんの麺作りなどの仕込みを行い、夕方にはドン・オジーロ枢機卿による同教会での初ミサにも参加した。
 当日は、午前十時すぎから来場者が詰めかけ始め、六百キロも作った同会名物の福神漬けが次々に売れていた。二レアルの大天ぷら、今川焼きなども飛ぶように捌けていた。三百人分の巻き寿司、一千人分のうどんも用意された。
 会長四期目を務める畑中さんは「いつもたくさん来てくれて嬉しい。来年の創立六十周年に向けて、今から計画を練りたい」との抱負を語った。
 バザー利益の半分は救済会に、その他、ガン病院、カリタス修道会、フランシスコ会、サンゴンサーロ教会にも寄付する。
 同婦人会では、毎週日曜朝八時から同教会で日本語ミサのあと会議をしたり、シスターの話を聞いたりしている。水曜午後にも集まって刺繍やエプロン作りもしている。