ニッケイ新聞 2008年7月16日付け
ア・マシャード招魂祭の朝、日本人会の場所を付近のブラジル人商店主に尋ねると、「ああ、カイカン(会館)ね」と返答。日本人が開いた町だということを感じさせる。
昨年の招魂祭では、サンパウロ州日本文化教育プログラム「ビバ・ジャポン」の一環として市内・隣市の学校が同祭を取り上げ。今年の記念セレモニーでは、その学校から文協に、同地日系コロニアへの感謝状も贈られた。
さらに今年は、テレビ局だけでなく、各地の大学生も記録映像の撮影を行なっていた。
日本人だけの墓地とそこで行なわれる慰霊行事は、百周年の今年、ブラジル社会からも注目されているようだ。それも、決して平坦ではなかっただろう九十年の道のりの中、先人への感謝を絶やさず招魂祭に力を注いできた地元コロニアの熱意あればこそ、だろう。(ま)