ニッケイ新聞 2008年7月17日付け
二日、三日に起きたサンパウロ州のインターネット通信障害問題で、プロコンなど協議したテレフォニカは、二四〇万のスピーディー利用者に対し、五日分の割引を行うことを決定した。割引は八月か九月の請求書で行われる。スピーディーの利用者ではないが、直接、間接に被害を被ったという場合も、苦情を申し立てれば検討の上、十五日以内に返答をするという。
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ストレスの影響か、四十歳以下の心臓疾患患者は十年間で倍増。サンパウロ市では、十年前六%だった二十~四十歳の患者が今は一二%。USP付属心臓外科では四十歳以下が二〇%に達する。十七~四十歳の患者では、男性六〇%、喫煙者九一%。運動不足、食生活の乱れなども原因となるが、コカインやエクスタシーといった麻薬使用者も要注意。家族に心臓疾患を起こした人がいる場合も四五%と報告されている。高血圧、コレステロールや中性子脂肪、糖尿病、肥満も危険因子となるので定期検診も忘れずに。
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農薬の使い過ぎがいわれるブラジルだが、政府が要請した国内で流通している農薬九九種の成分や安全性の再検査に対し、裁判所からの中止命令。農薬を使えなくなったら困ると農民が訴えたのが原因らしいが、農家では自分たちが消費する分を無農薬または少量の農薬で栽培し、販売用には大量の農薬使用との話もある。サンパウロ州では毎日六件の農薬による中毒も発生。残留農薬問題も深刻だ。
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十五日未明、フォス・ド・イグアスからリオ市のキリスト像観光の高齢者を乗せたバスの中から、ピストルや自動小銃、対空用機関銃、麻薬などが大量に押収された。燃料タンクに隠されていたもので、密売者三人が逮捕された。