ニッケイ新聞 2008年7月17日付け
今年で創設七十三年目を迎えた弓場農場(コムニダーデ・ユバ協会)は、先月発表された日本政府の百周年記念「外務大臣表彰」を団体の部で受賞した。八月一日に文協大講堂で表彰式が行われる。
「祈ること、耕すこと、芸術すること」をモットーに共同生活を送る弓場農場。その活動の重要な柱を担い、外からの公演依頼にも応えてきたユバ・バレエ団は、結成四十七年目を迎えた。今回の表彰は、半世紀続いてきたユバ・バレエを高く評価する証しでもあるだろう。
バレエ団代表の小原明子さんは「ある意味、今回の表彰で、今まで続けてきたことが皆さんから認められたのかな」と喜びを表し、創立者の故・弓場勇氏の「(弓場が)百年続いたら本物だろう」という晩年の言葉を思い出しながら、あと二十七年もあるが「頑張って続けていきたいですね」と語った。
百周年の今年は公演依頼が多く、多いときには二週間に三回、例年の倍以上の回数をこなしてきている。畑仕事などの合間を縫っての活動は、三月からすでに十回以上を数える。往復夜行バス二泊での移動中、みんなぐっすりと眠り、「普段よりも睡眠が長い」そうだ。出発前に大人は畑仕事、子供は学校に行き、公演から明け方帰ってきて、またそれぞれの仕事につく。
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今年の残りのユバ・バレエ公演日程は以下の通り。
▼七月二十六日テアトロ・ユバ(JICA・OB会)▼八月七日ペレイラ・バレット▼八月十五日サン・ジョゼ・リオプレット▼九月十二日パラグアスー・パウリスタ▼十月十日アラサツーバ▼十月二十五日ビリグイ▼十一月八日ミナス州カルモ・デ・パラナイバ▼十一月二十八日ベロオリゾンテ。