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百周年=沖縄歌舞劇団「美」来伯=11月、2州5都市で公演

ニッケイ新聞 2008年7月18日付け

 日本国内外をはじめ世界各国で公演活動を続ける沖縄歌舞劇団「美(ちゅら)―CHURA」が十一月、初のブラジル公演を行なうことが決まり、事前打ち合わせのため同劇団の山崎靖明プロデューサー、管祥子ツアーマネージャーが来伯した。
 「美(ちゅら)」は一九九九年、琉球舞踊の玉城流玉扇会二代目家元、玉城秀子さんを代表に同会の若手女性舞踊家で設立された歌舞劇団。現在は会の枠を越えて新しいメンバーが加わり活動している。
 設立以来、日本国内をはじめ、現在までにアジア、ヨーロッパ、中東、北米など世界二十五カ国で公演を実施。プロの琉球舞踊団体として、毎年国外で公演を行なうのは同団体だけだという。
 今回のブラジル公演は日伯交流年と玉扇会ブラジル支部(城間和枝支部長)創立二十五周年を記念して行なわれるもの。
 沖縄の玉扇会と、五月に来伯公演した創作芸団レキオスが協力。「美」二代目代表の大田礼子さん、歌手の城間健市さんなど総勢三十人のメンバーが出演し、舞台で琉球舞踊の優雅な舞いに男性の勇壮なエイサー太鼓を加えた「南の島の風土記」を展開する。(脚本・幸喜良秀、演出・照屋忠敏、監修・玉城秀子)
 公演の企画が始まったのは昨年の夏ごろ。これからブラジル側実行委員会を立ち上げ、準備を進めていく予定だ。
 初めてブラジルを訪れたという山崎プロデューサーは、「ブラジルでは日系人の百年にわたる多大な貢献が認められていると感じた」と印象を語るとともに、「貢献とともに苦労も多かったと思う。お年よりの苦労を慰労申し上げたいという思いで公演に来ます」と意気込みを表した。
 公演日程は次の通り。【サンパウロ市】十一月二十一日=文協講堂、二十二日=沖縄県人会。【サントス】二十五、二十六日=ブラス・クーバス劇場。【アララクアラ】二十九、三十日=SESC。【プレジデンテ・プルデンテ】十二月二日=セザール・カバ劇場。【マリンガ】十二月五、六日=マリスタ劇場。