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日本語センター=汎米教師研修はじまる=7カ国から28人参加

ニッケイ新聞 2008年7月18日付け

 ブラジル日本語センター主催、JICA(国際協力機構)後援の「第二十三回汎米日本語教師合同研修会」が、十五日から二十三日まで、同センターで行われている。
 同研修会は、経験の浅い日本語教師を対象に、基礎的な勉強をするもの。今回は、ブラジル国内をはじめ、カナダ、ドミニカ共和国、ペルー、ボリビア、パラグアイ、アルゼンチンから二十八人が参加している。
 十六日午前から同センターで開講式が行われた。最初に佐藤吉洸副理事長が「この研修会は、中南米ではなくてはならない事業になっている。研修期間中は、助け合いながら成長してほしい」とあいさつ。
 千坂平通JICAサンパウロ支所長は「世代交代で難しい時期にきているが、(今回の研修を通して)一人でも多くの人に学んでもらえるように工夫してほしい」と話した。その他、武田幸子在サンパウロ総領事館副領事、講師を代表して藤野琴子企画委員長もあいさつをした。
 アルゼンチンから参加した米美子さん(よしこ、57、東京)は現在、約一年半の教師経験。「先生をしている限り、日々成長したいと思って参加した。今回の研修会では複式授業が一番興味ある」と目を輝かせた。
 クリチーバから参加している河内チアゴさん(24、三世)は教師経験約一年半。「教えるテクニックの向上を目指したい。学習者に対して、どのように日本語や日本文化に興味を持たせているのか、情報交換したい」と意気込みを語った。