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伯バイ燃は最先端=繊維エタノは実用性なし

ニッケイ新聞 2008年7月19日付け

 米国など先進国は、サトウキビの絞り粕を使った繊維エタノールの生産に多額の資金を投じて挑戦している。
 七〇年代から数多の失敗を繰り返しながら絞り粕の繊維利用と取り組んできたブラジルは、サトウキビの絞り粕は経済的効果が低いという結論に至った。実験では成功するが、量産で失敗する。
 イタジャイ国立大学では、絞り粕は火力発電に利用するほうが有効だと発表した。ブラジル産業界ではバイオ燃料利用よりも、電力利用のほうが有利だという見方だ。
 世界の学者は、ブラジルが「第二世代エタノール」で遅れをとると警告した。ブラジルは心配無用という。ブラジルは、既に第二世代エタノールを開発している。繊維エタノールは、亜流に過ぎないという。