ニッケイ新聞 2008年7月19日付け
コロンビア軍が人質奪還のために国際赤十字の標識を盗用しFarc(コロンビア解放前線)を騙したことでウリベ大統領は十六日、国際協定の侵害を認め謝罪した。人質奪還は非常時作戦であり、国際赤十字の標識協定まで配慮が至らなかったと釈明した。
国際赤十字の標識盗用は、戦争犯罪の一つとされる。CNNテレビが今後、騙まし討ち作戦に赤十字の標識乱用が懸念されると報じた。コロンビア政府は責任を負い、作戦立案者を咎めないと声明を発表した。
またFarcのナンバー・ツーが潜伏していた拠点襲撃にコロンビア空軍が毒物混入の新型爆弾を使用し、ゲリラの遺体を回収隠蔽したことも、新たな人道上の問題を引き起こしそうだ。