ニッケイ新聞 2008年7月19日付け
【既報関連】昨年末に昇進した柴田アゴスチーニョ空軍少将(62、二世)の祝賀会が、十六日夜、日系三十五団体の共催で、ブラジル文化福祉協会貴賓室で催された。関係者、同僚、市会議員、親類、出身地レジストロの旧友など約九十人が集まった。
両国国歌斉唱後、原田清・文協評議員会第一幹事、上原幸啓・同会長は、柴田少将が九〇年代に三代の大統領に空軍武官として仕えたなど輝かしい経歴と、日系人としての誇りを忘れない精神を称え、今後の活躍を祝した。
上原会長から表彰状が贈られ、柴田少将は「中学まで過ごしたレジストロで、そして空軍に入隊してからも、各地で日系の方々に温かくしてもらいました。日系の中で大きくして頂きました」と謙虚に喜びと感謝の言葉を述べた。
森口イナシオ・サンパウロ日伯援護協会会長の音頭で日ポ両国語で乾杯をした後、柴田少将は集まった一人一人に挨拶してまわり、レジストロから駆けつけた旧友らとは昔の話に花を咲かせ、終始笑顔だった。
祝賀会に参加した義父の富山武市(ぶいち)さん(93)は、「一族の中で一番名誉なことだと思っています。彼は実直だが堅苦しい人じゃない。家族思いで良い父親」と人柄を表現した。