ニッケイ新聞 2008年7月19日付け
ピラール・ド・スール文化体育協会(阿部勇吉会長)は第五十二回家族慰安運動会を、十三日午前七時半から同協会の運動場で開催した。
開会式では、阿部会長のあいさつに続き、ルイス・エンリッケ・カルバリョ同市市長が「四年間参加することができて嬉しい」と述べた。
競技は、徒競走や鈴わり、「浦島太郎」と名付けられた飴食い競争など、多彩な約四十種目。日系人、非日系人問わず、老若男女約六百人が参加した。
午前の部の最後には、全伯太鼓大会で四位に入賞した「親友太鼓」の子どもたちが、自分たち自身で作曲し、全伯大会でも演奏したという「友嵐(ゆうらん)」などを青空の下に響かせた。
午後の部では、日本語学校の生徒が、今年初めて挑戦したという組体操を披露。移民百年の歴史と未来を表現し、ポーズが決まるたびに、盛大な拍手が送られた。
同校では例年、運動会作品コンクールも行っており、同会館内に児童の作文、硬筆、毛筆、絵を展示。昼食時には入賞式が行われた。
毎年参加しているという豊田栄子さん(68・栃木)は、「家族みんなで参加できるので、一年の行事の中で一番楽しみ。今年も孫の成長を見れて楽しかった」と笑顔で語った。
阿部会長は「天候に恵まれ、みなさんが積極的に参加してくれた。学校も先生達が良いアイディアを考えてくれ、子どもたちも頑張ってくれた」と振り返り、「今後も、みんなで力を合わせて頑張っていきたい」と意欲をみせた。
午後五時に閉会式が行われ、参加者は手いっぱいのお土産と思い出を持ち帰った。