ニッケイ新聞 2008年7月19日付け
先週末、催された七夕祭りに初めて行ったのだが、歩行者天国となったリベルダーデの会場は人、人、人――。二日間で十万人が足を運んだと発表があった。恐らくコロニアの誇る最大級の祭りの一つだろう。
第三十回目を迎えた同祭だが、昔――といっても十年ほど前までは、今と違っていたらしい。踊り手に若者の参加がめだち、そのうえ、客だけでなく踊り手にもブラジル人の顔が増えたそうだ。確かに、YOSAKOIソーランで空高く挙げられたこぶしの持ち主は、半分以上が混血かブラジル人だった。その姿を見て涙を流す人の姿も。幾人もの人が「移民百年」の長さに思いを馳せただろう。
確実に次世代に伝統が受け継がれていることが一目で分かる。それでは、去年の祭りと一目で分かる違いは?七夕飾りが、貧相になったという声も……。(親)