ニッケイ新聞 2008年7月23日付け
今年の日本祭も天気に恵まれ、多くの人で賑わった。ボランティアの支えも大きいとはいえ、県連があの広大な会場で、年間一般会計の約十倍にもなるイベントを毎年無事に終えているのは驚異的なことだ。
今の会場に移って四度目。毎年少しずつ改善を加え、食、舞台、展示とも安定した。しかし一方で、安定してきたが故に新味に乏しくなっているようにも感じた。
例えばテーマの「百周年」。写真展示に加え、来場者に日系百年の歩みを伝える絶好の機会だった。皇太子さま慰霊碑ご訪問、練習艦隊寄港など多忙な中、本業そっちのけで奔走した関係者の苦労を思いながらも、もう一工夫ほしかったとは言い過ぎだろうか。
各地に広まった日本祭の原点とも言える県連日本祭。だからこそ、食にせよ芸能にせよ、いつも新鮮な驚きを与えてほしい。(ま)