ニッケイ新聞 2008年7月24日付け
パラー州立病院の新生児死亡報告などを受け、保健省が公立の医療機関に周産期医療の一貫化要請。出産前後の長距離移動などの危険軽減も念頭においており、妊婦指名の親族の立会い出産認可や入院中の付添い要請なども盛り込まれている。地域によっては大掛かりな医療改革を求められることにもなるが、出産時に入院すべき病院がわからない妊婦が四〇%という現状改善が求められている。帝王切開主流のブラジルで、自然分娩奨励の報にも期待したいもの。
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二十二日未明、南リオ・グランデ州国道で、センターラインをはみ出したトラックが対向車線のバスの左側四分の三を削り取り、大破し横転したバスは橋の欄干によりかかった状態で止まるという事故。運転手二人とバスの左側座席にいた乗客十一人が即死し、乗客二十二人が負傷した。生存者によると、トラックはジグザグ運転をしていたというが、路面が濡れていたためスリップした可能性もあるという。
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一日三万人が出入りするサンパウロ市パウリスタのビルで二十二日に爆発事故。エアコンの保守作業にあたっていた技師らが酸素注入を行っていた際に起きたもので、パニックを起こした住民らが一斉に逃げ出し、ビルの脇を通るアラメイダ・サントスは約四十分閉鎖された。技師の一人は六〇%の火傷で命の危険あり。もう一人は一五%の火傷と右足の骨折を起こしたが命に別状はないという。
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二十二日に、アパートの共益費や家賃の三カ月以上の滞納者に対し、管理者たちが登記所に抗議書を持ち込み、支払いを請求することができるとするサンパウロ州条例発効。支払わなければクレジット保護サービスやSerasaに名前が登録される。